都営霊園での案内会や事務所での面談が盛況です。
そこで、最近良く、吸水率や品質を気にするお客様が結構います。
中には、図鑑やインターネットで細かく調べる方も居ます。
ですが、個人的に言わせて貰うと「そんな事気にしても仕方ありません」
お墓の場合は本来は「石の品質よりも実は立地」に左右されます。
家で考えて下さい。
川の傍に家を建てたら湿気が凄いでしょう?
海の近くに家を建てたら塩害が凄いでしょう?
石の品質に拘るのは「そういった場所」ならではと思います。
そういった場所で建てるなら、気にする必要もあります。
実際に当社でも九十九里や安孫子等で建てる場合は石の提案を厳選します。
ですが、そういった物の影響を受けない地域なら「どんな石を選んだって問題はありません」
但し、その石本来の状態を知った上ならです。
例えば、水を吸う石の代表に上げられる G614だって普通にお寺や霊園に建っています。
G645も同じです。 あえて選ぶ必要はありませんが、大手石材店が物凄い数を販売したので沢山建っています。
そして、その多くのお墓は普通に使われています。
水を吸った後の姿を見て気にならないなら…少なくとも東京近郊なら何の問題もありません。
当社の場合は、実際に現場で水を吸ったG654やG614をお見せする場合もあります。
「これの事なの? これ位なら全然気にならないよ」という方もおれば「やっぱり水吸うんだね」と気にする方も。
つまり、「これの事なの? これ位なら全然気にならないよ」というお客様にはG614だってG654だって悪い石ではなくなります。
逆に「やっぱり水吸うんだね」というお客様には良くない石になります。
自分にとってのベストの石は石材店のお勧めではなく「本当に自分が気に入った石」です。
アドバイスや情報に左右されるのではなく、本当に自分がその石が好きなのか考えて見るのも必要です。
写真は実際に外柵に使用されていたG654とG614です。