
最近、お客様に言われた事があります。
「あの、腐ってもインド黒って言ってますが、他の石屋さんからインド材でも安心できなく、高額な石じゃないと安心出来ないと言われたんですが」
詳しくお話を聞きました。
「それ間違っていますね、インド材で良いのは昔から黒だけなんですよ、白御影は普通です」
簡単に言いますと、インドシーラーとかカラハリとかいう石は綺麗ですが元から水を吸う石の代表なんです。
水を吸う吸わないでいうなら654とかと何だ変わりません。
そんな事は30年前の石材図鑑にすら書いてあります。
インド材で良いのはあくまで「黒御影」だけの事です。
それで昔から「腐ってもインド黒」こういう言葉が大手石材店や老舗の石材店にはあります。
つまり、あくまでも「黒」と限定した場合優れている。
そういう事です。
良く悪い石の代表とされる石でも「インド産の黒」なら白影に比べたらずうっと上です。
例えば、品質が悪いと叩かれている クンナム8、それですら、ちょっと高い位の白御影と対比したら遙かに上質です。
当社は良く新YKDという石を使うのですが、「漆黒の黒」と呼ばれていて綺麗です。
ちなみに、この新YKDは元の状態もかなり良い石なので薬品を使わなくても充分綺麗なので過度に薬品は使いません。
ちなみに、高級な石だから絶対に薬品を使って無いとは言えません。
良く高級な石で有名なインド黒 PAN(パン)やPTR だって日本に出荷されているかなりの石は薬品を使っています。
こちらから注文をつけなければ薬品は必ず使っていると考えて間違いないです。
「当社は薬品を一切使ってません」そういう墓石のインド黒PANの墓石があったとします。
もし、近くに薬品を使って磨き上げたインド黒PANの墓石があったら多分色あせて見えます。
「当社は薬品を使って無い」そう言いきる墓石店があったら、薬品を使って磨き上げた墓石に比べて白ちゃけていたりくすんだりしている筈です。つまり、他社より見た目は汚い墓石を作っている筈です。
ですが、私は「くすんだインド黒PANややや白い感じのPTRを見た事がありません」そこから考えられるのは完全に使わないのではなく、量を抑えただけ、そう感じます。
だから、私はこう思います。
過度に石屋のいう事を信じるのではなく「自分の目を信じて下さい」と!
ちょっと足をお寺や霊園に運んでみてください。
今より悪い昔の技術で作ったお墓が沢山建っています。
そして、インド黒でもそれこそ、名前も知らない粗悪品の黒で50年、場合によっては100年以上前の物が建っています。
それをみて風情を感じるなら…気にする必要など一切ありません。
だって、その墓石は貴方がこれから建てる墓石より遙かに技術も品質も下なのですから。
ちなみに インド黒のPANは高級品ですが原価で考えるなら物凄く組級な訳ではありません。
小ぶりな墓石なら(墓石だけ)他のインド黒との差額は10万円もないでしょう
しかも、たまに小ぶりな原石が見つかればお安く販売も可能です。