先日、立てたお墓に傷がついているというメールを頂きました。
メールで写真を頂いてみた所、鍵傷に見えました。
完了検査は終わりましたが、まだ引渡し前なので当社が泣くしかない..そう思い見に行った所..ただの汚れでした。
触った所、へっこみで無くでっぱりだったのホッとして スポンジを濡らして暫く宛がい..ふやけて来たら拭きます。
ですが、恐ろしい汚れのつき方もある物です。
写真は私が撮影した物ですが…どう見ても傷にしか見えない..怖い汚れもある物です。
最近、クンナムに対するお問合せがまた入るようになりました。
そして、お客様より見積もりの金額を見て安いので「これは本物なのですか?」と聞かれます。
私が何と答えるか「偽物ですよ!」と普通に答えています。
だって、今現在本物のクンナムを販売している会社なんて1社も無いんですから。
「えっ嘘でしょう?」
違います、「本当です」
そのわけは、「クンナムE」..はい偽物です!
「クンナムK」はいこれも偽物です」
「クンナムJ」これも偽物、「クンナム8」これも偽物..
クンナムの後に記号や数字が入っている物は全部偽物なんです。
良いですか! 全部偽物なんです!
クンナムと言う事なら全てが偽物なので気にする必要はありません!
クンナムという石で本物が流通していたのは恐らく30年近く前だと思います。
当社では7~8年前にこの原石を持っている会社を見つけて10件前後販売しましたがそれだけです。(本クンナムという名称で販売しました)
下の資料が当時の資料です。
解りますか?
クンナムという名前の石は一つしか無いですよね…
しかもこの石、今現在のクンナムの丁場からかなり離れた丁場の石という話ですから…
最初から、今のクンナムの定義から外れます。
つまり、最初のクンナムは地域に関係なくつけられた名前になります。
そして、クンナムという石が最初の石についた名前なら…この石以外は全部偽物です。
ですが、それで良いんじゃないですか?
「山﨑」…日本の石ですね、 「新山崎」中国の石ですね..「河北山崎」中国ですね。
ですが、新山崎や河北山崎を山﨑の偽物とは言わないですよね。
だから、クンナムという石は最初に入った石..それ以外はあり得ない。
だから、
「クンナム」ですかと言ってしまえば、「クンナムE」は偽物。
そして、「クンナムS」や「クンナムK」も偽物。
「クンナムE」の本物ですと言えば「クンナムE」の本物になります。
「クンナムS」の本物ですかと言えば「クンナムS」の本物になります。
そもそも、どの石も品質も良く、価格も高いですが、最初に入った「クンナム」
が高級感があり良く売れたのであやかって「クンナム」という名前を冠むりにつけたのだと思います。
だから、あやかって付けた「クンナム」にそこ迄拘る必要が無く、「自分の目で見て綺麗」だと思えばそれで良いと思います。
クンナムという名前を冠した違う石と考えれば 偽物、本物なんて考える事もないでしょう。
そんな事に拘っているのはクンナムだけですよ…
インド山崎、インド黒山﨑、新山崎、中国山﨑、河北山崎…こんなに沢山山﨑の名前がついた石があるのに…
インド山崎は石目も全然違って 日本の石でも無いから「山﨑」(本山﨑)の偽物なんです。
そんな石屋はいません。
何故、ここまで「クンナム」と名前がついた石にだけ必要に審議するのか可笑しいですよね。
偽物って言うなら クンナムEですら偽クンナムと言う人がいうので、今現在流通している石は全部全部..偽物と言う事になるます。
他の例えで言うなら、車で トヨタ車と言っても高いのから安いの迄様々です。
このトヨタがクンナムと考えても良いかも知れません。
ご参考下さい
最近、お客様に言われた事があります。
「あの、腐ってもインド黒って言ってますが、他の石屋さんからインド材でも安心できなく、高額な石じゃないと安心出来ないと言われたんですが」
詳しくお話を聞きました。
「それ間違っていますね、インド材で良いのは昔から黒だけなんですよ、白御影は普通です」
簡単に言いますと、インドシーラーとかカラハリとかいう石は綺麗ですが元から水を吸う石の代表なんです。
水を吸う吸わないでいうなら654とかと何だ変わりません。
そんな事は30年前の石材図鑑にすら書いてあります。
インド材で良いのはあくまで「黒御影」だけの事です。
それで昔から「腐ってもインド黒」こういう言葉が大手石材店や老舗の石材店にはあります。
つまり、あくまでも「黒」と限定した場合優れている。
そういう事です。
良く悪い石の代表とされる石でも「インド産の黒」なら白影に比べたらずうっと上です。
例えば、品質が悪いと叩かれている クンナム8、それですら、ちょっと高い位の白御影と対比したら遙かに上質です。
当社は良く新YKDという石を使うのですが、「漆黒の黒」と呼ばれていて綺麗です。
ちなみに、この新YKDは元の状態もかなり良い石なので薬品を使わなくても充分綺麗なので過度に薬品は使いません。
ちなみに、高級な石だから絶対に薬品を使って無いとは言えません。
良く高級な石で有名なインド黒 PAN(パン)やPTR だって日本に出荷されているかなりの石は薬品を使っています。
こちらから注文をつけなければ薬品は必ず使っていると考えて間違いないです。
「当社は薬品を一切使ってません」そういう墓石のインド黒PANの墓石があったとします。
もし、近くに薬品を使って磨き上げたインド黒PANの墓石があったら多分色あせて見えます。
「当社は薬品を使って無い」そう言いきる墓石店があったら、薬品を使って磨き上げた墓石に比べて白ちゃけていたりくすんだりしている筈です。つまり、他社より見た目は汚い墓石を作っている筈です。
ですが、私は「くすんだインド黒PANややや白い感じのPTRを見た事がありません」そこから考えられるのは完全に使わないのではなく、量を抑えただけ、そう感じます。
だから、私はこう思います。
過度に石屋のいう事を信じるのではなく「自分の目を信じて下さい」と!
ちょっと足をお寺や霊園に運んでみてください。
今より悪い昔の技術で作ったお墓が沢山建っています。
そして、インド黒でもそれこそ、名前も知らない粗悪品の黒で50年、場合によっては100年以上前の物が建っています。
それをみて風情を感じるなら…気にする必要など一切ありません。
だって、その墓石は貴方がこれから建てる墓石より遙かに技術も品質も下なのですから。
ちなみに インド黒のPANは高級品ですが原価で考えるなら物凄く組級な訳ではありません。
小ぶりな墓石なら(墓石だけ)他のインド黒との差額は10万円もないでしょう
しかも、たまに小ぶりな原石が見つかればお安く販売も可能です。