良く、安い黒御影やインド黒は薬品を使っている…そう言う石材店がいます。
確かに20年近く前にはとんでもない薬品が使われていました。
それこそ、茶色の石を黒くするような薬剤を使っていたし、山西黒の様に茶色に近い石黒くを染めたりしました。
それこそ、ドブ漬けまでしていた時代もあります。
ですが、これは過去の事です。
今現在はというと、ワックスのような薬品を使っているだけです。
薬品を使っている石と使っていない石を見比べて見ましょう
どうでしょうか? 向かって左側 油有り という石が薬品を使った石。
向って右何も書いてないのが薬品を使っていない石です。
見た感じどうでしょうか?
余り差がなく感じませんか?
但し、我々プロが見たら 油有(薬品を使った)の石の方が若干光沢があります。
だけど、そんなに極端には変わらないと思いませんか?
実は今は昔のように石の地肌の色までも変えてしまうような薬品は殆ど使われていません。
では今使われている薬品は何なのでしょうか?
実は、かなり近い物が身近にあります。
それはこれです
靴などに使われている液体ワックス(写真は無色ですがこれの黒タイプ)全く同じではありませんが、かなり成分は近いです。
液体ワックスを他の色の靴に使った所で多少汚くなりますが他の色になりません。
ですが、黒い靴に使ったら凄く綺麗になりますよね。
この靴に行っているような事を墓石にしています。
つまり、車や靴に治すなら、「ただワックスを掛けているだけ」です。
口に入れるリンゴだと過去に問題になりましたが、墓石なら問題は無いと思います。
正直言いまして、今現在は、黒御影ならどんな高級な石でも使っています。
PANだろうがPTKだろうが普通につかっています。
安い石だから使っているわけではありません。
高級な石だろうとスエーデンの石だろうと使っている会社が殆どでしょう!
ただ、その会社によって薄く使う会社と大量に塗る会社とあるのは事実です。
その位の差です。
ただ、拘りが本当にあるなら「石材店に薬品無しでお願いします」そう言う風に頼めば良いだけです。
実際に過去に 良質なインド材の一部に限り、当社は「この石は薬品を使わなくても経年劣化は殆どしない」と伝え販売していました。
ただ、今現在の石なら、やはりごく一部を除きワックスを掛けた方が綺麗です。
「車だってワックスを掛けてピカピカの方が綺麗ですよね」
ちなみに中国側に立って考えれば 薬品を使ってワックスを掛けるなんて手までしかありません。
「ワックスを掛けないで(薬品を使わないで)とお願い」すれば喜んで対応してくれます。
注意:これは当社がつき合っている工場の話で、他社の付き合いの工場も全部そうなのか解りません。
未だに変な薬品を使う会社や「ワックス何て元から塗らない」「そんな対応していない」そんな工場もあるかもしれません。
あくまで石の坊の使っている工場はそうなんだ、そうお考え下さい。