最近、良く 「石の名前っていい加減なんですか?」その様な事をお客様から聞きます。
勿論、私の答えは「はい、いい加減です」と答えます。
するとお客様は大体、雲った顔になるのですが…
付け加えで「だけど、一切気にする必要はありません、大昔からそうなので..」
例えば、そうですね 「山﨑」で考えてみましょう。
本当の「山﨑」は多分 日本の「本山﨑」だと思います。(元は山﨑でしたが山﨑の名前を他の石が使うのでこう呼ばれるようになりました)
それで!
中国山﨑
新山崎
河北山崎
インド山崎
インド黒山﨑
グレー山﨑(今は無い)
こんだけ「山﨑」という名前の入った石があります。
この中で私が見た感じでは本山﨑に似た感じの石は中国山﨑と新山崎だけで他の石は全然似てないです
良いですか?
「全然似ていません!」
「ええっ全く似ていません」
だけど、山崎って名前を付けています。
山﨑って名前がついていて紛らわしいですが気にしたら負けです。
例えば 河北山崎等はグレー系の石の中では品質が良い事で有名です。
またインド山崎も安くて丈夫でコストパフォーマンスは良いです。
インド黒山﨑は、最近なんか違う石が入ってきたので紛らわしいから当社では使いませんが…
その紛らわしい石だって実は品質は悪くありません。
そこで考えて欲しいのです…
石の名前だけを見て「偽物だから良くない」そういうのは可笑しいと思います。
そんな事言ってしまえば、山崎の石って言ったら「本山﨑」だけが本物..
そう言いだしたら..新山崎や河北山崎、インド山崎というメジャーな石も全部、偽物と言わざる負えなくなります。
「新」とつく事に目くじらを立てている墓石店もありますが…「新」とつく石は、似ている石だと考えれば良いと思います。
新山崎=山﨑と石目が似た石、そう考えて問題は無いと思います。
日本の墓石店も中国の商社も 新しい石が手に入り販売する時に過去にヒットしたり、メジャーになった石があると、それにあやかりたいが為に「新」や「ニュー」をつけて販売します。
しっかり、石目を見て、品質を教えて貰い自分が石目を気に入ったなら…それがお客様にとっての一番です。