最近は墓石店のみならず仏壇屋や葬儀屋などでも墓石を取り扱っています。
墓石店でお墓を建てるのと他業種で墓石を建てるのとではどのような違いがあるんでしょうか?
1.墓石加工の流れ
国産石
丁場 → 墓石店(墓石店で加工)
丁場 → 丁場の石材店で加工 → 墓石店
輸入材
丁場(中国) → 商社 → 中国の工場で加工 → 配送会社 → 国内置き場→ 墓石店
一連の流れを見てもらえばわかりますが、輸入材を墓石店が加工する事はありません。
大きな墓石店の場合は修理やアフターの為に輸入材を原石のまま所有してる事があります。
日本は人件費が高いので中国の安い石を日本の職人に加工させたら、国産材を自社で加工するのと値段は変わらなくなります。
2.石の値段は、輸送料&人件費&人気 できまります。
茨城の真壁を原石のまま仕入れて自社で加工してお墓を作るよりも、いったん中国に輸出して現地で加工して日本に逆輸入したほうが安上がりです。
自社で加工するのとしないのでは時間的にも大きな差が出ます。
加工を中国に任せれば、営業やその他の仕事ができます。
3.石職人がいなくても、土木をする職人がいなくても。お墓を売ることは可能です。
仏壇屋や地方の商社など他業種からの参入の場合は「工事は全て外注」です。
例えば仏壇屋がお墓を売る場合は、小さな石材店に文字彫刻から施工まで(もちろん基礎工事も)全て委託します。
工事は全て外注です。
昔気質の墓石店は営業が下手な場合もあるので「仕事が無いんだよ」という墓石店がいくらでもありますから、頼めばいくらでもお墓を建ててくれます。
むしろ自社に職人を抱えている必要がないので余計な経費がかからなくて安く建てられるほどです。
それでは石材店に頼むより他業種に頼めばいいのかというと、そうではありません。
建てた後のアフターはどんな事でも有料になりますし、アフター自体が望めない場合もあります。
墓石店に建ててもらった場合はちょっとした修理であれば、その墓地に他の工事で行ったときに無料で直してくれる事もあります。
ちょっとした頼みを聞いてくれるかどうかは重要です。
震災の時の事です。
地震で墓石がズレた場合は墓石店は格安で直してくれる場合が多いのですが、仏壇屋には職人がおりませんので、その都度高額になってしまいます。
特に最近は激安の墓石店が増えてきました。
中間マージンなく建てられる墓石店の方が良いと思います。