墓石の保証は気にしなくて良い根拠

今日は、会社をお休みして自分の実家のお参りに行ってきました。

丁度、面白い資料が作れそうだったので写真を撮ってきました。

※名前を伏せてくれるなら良いよという事だったので、こんな感じの写真です。

まず、最初の1枚目がこれです。

クリックすると大きくなります。

此方はG614、良く水を吸う石として有名で、最近、良く『悪い石』の代表みたいに言う方石材店がいる石です。

ですが…この墓石、昭和の時代の墓石で、30年以上経っている墓石なんです!

今の時代、良い石材があるから選ぶ必要はありませんが、当時は、安くてお得な白御影=G614でした。

一通り見させて頂きましたが、全然問題は無く、これならこれから20~30年問題は起きないと思います。

 

そいて、今度はこちら

これは50年前の真壁石です。コーキングが入っていない事から古い墓石なのが解ると思いますが、建立日は昭和38年。

実に50年超えでした。

特に問題なく建っています。

 

そして、これが…

 

50年経ったインド黒、掃除すれば恐らくピカピカです。

こんな何十年も前に今より劣った技術で作った墓石ですら、問題なく建っています。

研磨も施工技術も今の技術には及びません。

それでも昔の石屋は良く言います。

「俺が作った墓石は、俺が死んでも壊れねーよ…だから保証なんか要らねーよ」

昔の墓石屋は保証こそつけませんが、50年やそこらで壊れる訳が無い。

そう思っていた…そう思います。

私も同感です。

最新の技術で作った墓石は300年位、平気で持ちます。

勿論、ちょこちょこメンテナンスさえすればですが…

 

ちなみに、古い墓石でボロボロなのは

 

安山岩で作られた墓石で、元から劣化して行くのを楽しむ石です。

ですから、これは壊れて当たり前なんです。

カッターで削れる位の石ですから。

本小松とかが代表的な石です。

 

此処から考えて貰えば解るのですが…一般的に流通している石を普通に加工していれば…

 

100年持たない様な墓石はありません!

偶に『安い石で作っても良いけど保証しません』なんていう墓石店も居ますが

そんな事言いだす墓石店はきっと、真面な工場で加工して無い可能性があります。

避けた方が無難だと思います。

だって…『大手石材店』や『老舗の石材店』では全ての石に保証をつけていますから

 

勿論、石の坊では全ての墓石に10年保証をつけています。

 

どんな安い石でも300年持つ施工をしている自信があります。

 

墓石の施工は石の坊までお問合せ下さい!(此処をクリック)

 

中国の石を悪く書く石屋さんが居ますが…上手いですね。

最近ホームページに幾つかの中国の石を悪く書く墓石店がいますが…

実際はどうなのでしょうか?

答えから言うなら…上手い、そう思いました。

悪い石の例に

G654、AG98、G688、G614、K12、この辺りをあげています。

何処が上手いのかって?

だって、これ本当に悪い石と実は凄く良い石を織り交ぜてあるんです。

例えば、G654とG614、これは水を良く吸う石で有名です。

だから吸水率という意味であれば、確かに良くありません。

ですから、海の近くや寒冷地では余り使っては良くない石です。

ですが、販売している当時は『物凄く売れた石』の代表で、大手石材店や老舗の石材店も含み販売している墓石店は少ないと思います。

だって数十万単位で販売された墓石で、民間霊園ではG614墓石の標準でしたから、30年以上の歴史のある墓石店では販売をしなかったお店は少ないと思います。

ですが…ちゃんとした墓石店では

マニュアルに『寒冷地に向かない』『海辺に向かない』その位は書いてありました。

取り扱いさえ間違わなければ、100年単位で持つ墓石です。

当時はグレーの石はG654が飛びぬけて安く、他にグレーの石が欲しいとなれば河北山崎といきなり高くなりますので

グレーの石が欲しくてお金が無いならG654を選ばなければならない。そう言った事情もあります。

ちなみにG654は数種類あって 長楽、長泰、角美、平和、甫田 等種類が多数あります。

その中で『吸水率が高く、水捌けも悪いのは3種類』位です。

それさえ、避ければ問題はありません。

ちなみに、今はもう無いですが『超級G654長楽』は値段がはりますが、水は吸うけど吐きだすので鎌倉や湘南辺りでも問題なく建てられる石でした。

ちなみにG614は流石に寒冷地は避けたい石ですね。

安い石の中での問題児は恐らくこの2つです。

 

AG98はどうか?

昔は、新大島と呼ばれた時期があり、一見すると大島に見える。

そういう石です。 

石屋でも「国産の大島だよ」と言われると日本に入って来たばかりの時は解らない墓石店があった程です。

特に問題は無く、埼玉あたりの高級霊園で沢山建っていますが問題は起きた事は少ない石です。

これも当時人気があったので大手石材店では万単位で販売しています。

我々みたいな石で商売している墓石店ではなく、石の評論家からも高評価な石です。

ちなみに、当時は国産の大島の墓石が破損をした際にご予算が無い方の修復材に使われた時期があります。

では、何故評判が悪いのか…

それは

「中国材なのに『国産の大島』と販売した詐欺業者がいた」

「バラや百合が売りの霊園でシミが…」

この辺りからです。

詐欺は石が悪いのではなくその会社が悪い。

薔薇や百合の色素はAG98じゃなく国産の石でも普通につく、偶々その霊園で沢山売れた白御影がAG98なだけです。

AG98という石、その物は決して悪くはないですね。

 

G688はどうか?

G688は石目こそ好みが別れますが、外柵材としては値段の割に高性能です。

実際に良く売れた時期にはこの石より外柵としての性能が良いのはMD5、アーバングレーレベルまでお金を出さなくちゃない。

そういう話でした。

そこ迄良い石をなんで悪く言うのか?

それはG668Hという石の一部に錆が出た。

そういう事があったからです。

ちなみにG688HとG688は全く別の石で名前が似ているだけで違う石です。

※G688Hも一部錆が出ただけだ、ちゃんとした素性の石は錆なんて出ません。

更に新G688も違う石です。

ちなみに、今本物のG688を手に入れる事は困難です。

今手に入るG688は殆どが新688。

普通には流通していません。

本来は良い石なのですが、悪い石と勘違いしているんじゃないかと思います。

この石も、商売絡みでなく評論家の評判が良い石の一つです。

 

K12は?

黒竜江省で産出される石の幾つもが、黒龍石の名前で販売されている石の一つです。

黒龍石は安心出来て、高品質な石の一つ。

採石場が寒冷地のため、中国産御影としては、比較的高価な石で関西では墓石材として大変多く使われています

黒竜江省で産出されるG1716(K-5)やG1790・G1791も黒龍石として販売されています。

つまり、黒龍石と呼ばれる石が幾つかあって、その中で比較的安いK12を良くないと言っているだけです。

それじゃ、黒龍石の中じゃ無くて石本来の質はとなれば、国産墓石でもこれ以下の品質の物もあります。

 

 

こんな感じです。

どうでしょうか?

この情報を知ったうえで…悪い石と言えますか?

 

ちなみに、中国の石を貶して、高額な国産やインドの石に切り替えようとする、墓石店が増えてきましたが…そもそも材料費が違います。

例えば

国産の石で安い 真壁石でもAG98の倍はしますし、大島に至っては最低でも大体5倍はします。

この価格差で考えたら、

車にすればプリウスとミライースで性能を比べている様な物です。

そりゃ、プリウスが良いって言うに決まっています。

もし、真壁石と比べるなら中国材なら中国マホガニーですら、安価です。

同じ土俵じゃありません。

公平な判断が必要かと思います。

G688で10年保証が出来ないから他の石をという墓石店はちょっと注意が必要です。

なぜなら、日本で一番大きな組合に加盟している石材店の多くは10年保証をつけています。

高額と言ってもこれは材料費の差です。

例えば、G688の金額に12万円も足せば、通常の墓石だけなら、真壁小目にはなります。

 

あと更に言いたいのは…

 

G654、AG98、G688、G614なんてもう流通していません。

これらの石を主軸に販売している墓石店は関東にはほぼありません。

※新とつく似た石はありますが…

凄く情報が古いと思います。

 

大体G614とかG654を販売していた時代は小さな石屋さんだと5種類しか石を扱わない墓石店があった大昔の話です。

 

※ちなみに私はどうしても新688でなく本物のG688が必要で仕入れましたが、凄く大変でした。

 

是非ご検討下さい!