良く「中国やインドの石より日本の石の方が絶対に良いから」
そういう営業をする墓石店が多くなってきました。
そういう墓石店に限って…
フレッシュな笑顔の営業マン。
優しい電話対応の女性アポインターが居る会社が多い…
そして、その人たちの多くは現場を知らない。
実際に古いお寺や霊園に行ってみれば解ります。
日本の石だって、そんないう程じゃありません。
少なくとも数百年綺麗でいるなんてあり得ない。
ですが…目の前に山ほど、それが解る墓石があるのに…信じ切ってしまい…ああっ国産の墓石って良いんだ。
そして、中国の石や加工は良くないんだ…そう思いこまされてしまう。
公平に判断すれば…事実とかなり異なります。
まず、これどう思います。
良く墓地や霊園でこう言う感じに朽ち果てた墓石を見かけませんか?
後ろの墓誌や外柵の羽目も含んで結構痛んでいますよね?
凄く古いんでしょう?
そう言うと思いますが、昭和40年前後…100年はおろか50年前後なんです。
これらの石は恐らく安山岩だから当たり前と言えば当たり前です。
ですが…決して安い石じゃありません。
例えば高級な石で有名な『本小松』は安山岩…遅かれ早かれ確実に将来こうなります!
次はこれです。
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純国産墓石です(国内加工の日本の石です)
真壁小目石の最高級品なのですが、錆も出ていれば、流れもあります。
そして、酷いブチがありますよね…
ですが、この石を墓石店の多くの人は悪いとは言いません。
実際に、この石塔だけで100万円近い金額で販売されていた墓石です。
しかも、当時の100万円は今の金額にしたら倍以上の価値があると思います。
ちなみに、国産墓石を販売しているいる墓石店や石材店ではこのブチを「ふ」と呼びます。
「いやぁ青々していて良い真壁石ですね! しかも独特の「ふ」が沢山入っていて素晴らしい」
これが石屋さんから見た評価です。
もし、この1/3でも中国の石で出たら
「安い石を買うからそうなるんですよ! 交換した方が良いと思いますよ」
そういう評価になります。
実際に此処までの状態の中国の石は見た事がありません。
ちゃんと公平な評価はされていない気がします。
普通の一般人から見たら…どうでしょうか?
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これも国産墓石です。
右下に白い線が入って上に拳大の大きな薄い「ふ」が入っています。
ですが、これで、綺麗な石なんです。
「なに言っているんですか?「ふ」が入っているからこそ…」
そういう説明をされると思います。
国産墓石だってこういう風に悪い面が沢山あります。
国産だから大丈夫です!
そう言うのは本当に良くないと思います。
どんなに高い石、有名な石でも悪い面は必ずあります。
そう言った欠点を素直に教えてくれる。
それが良い墓石店だと思います。
少なくとも中国の石は悪い石が多いですが、国産なら絶対に質が良いですから…
そういう墓石店には騙されないで下さい。