- 中国の職人の賃金が上がった。
- 日本の加工要求は高すぎて、中国国内の需要の工場に人材が流れる。
- 新興国がビル建材用として中国に石材を求めてきてる。
こんな理由で墓石に使う石が高騰しています。
中国の職人の賃金が上がった。
日本の加工要求は高すぎて、中国国内の需要の工場に人材が流れる。
中国国内での検査であれば少々の寸法の違いがあっても容認されますが、日本向のお墓などは数ミリ単位の精度を求められので、「同じ賃金なら楽な仕事のほうがいい」と日本向の工場から国内向けの工場に行く人が後を絶たないというのです。
労働力の流出を止めるには、「人件費をあげる」以外に方法はありません。
新興国がビル建材用として中国に石材を求めてきてる。
インドなどの新興国もビル建設ラッシュなので、やはり石材を中国厦門に材料を求めにきています。
世界の石材加工の60%以上が中国厦門に集中しています。
「精度を求められ加工に時間がかかる日本向の製品の加工」は嫌がられ、「中国国内での需要や新興国向けの製品加工」に労働力が流れているようで、現地の厦門では冗談抜きで日本向の工場が閉鎖されたり職種転換をしているそうです。
これから先何が起こるか
- 墓石価格の高騰
- デザインのシンプル化
- 中国に変わる工場の開拓
度重なる加工料の値上げによりお墓の価格は上がってきています。お墓を建てたいと思う方は今が底値から上昇しつつある起点にいるので、年内の建墓を考えたほうがいいと思います。
複雑な加工を求めたら別途料金が発生する事になるでしょう。今までは石材店が複雑な加工でもあまり加工料を上乗せしない場合もあったのですが、これからは複雑な加工においては確実に加工料が上乗せされます。
これもお墓の高騰につながるでしょう。
実際にカンボジアなどで試験的に加工などをさせてみてるようですが、さすがに技術は中国に遠く及ばないらしいです。
今の中国の技術に並ぶにはかなりの年数がかかるようですし、加工してる国の生活水準があがれば同じような現象が起きることになって、また新たに加工場を作らなくてはならなくなります。
※現在カンボジアの石の墓石は実現しています。
これも考えなくてはならない問題です。
墓石の形をシンプルにして安く、そんな時代が来ると思います。