墓石の営業マンは原価を知っているか?

「知らない方が多い」と思います。

小さな墓石店に営業専門の社員はおりませんので「墓石営業マン」がいる石材店は大きな墓石店です。

昭和の終わりごろから韓国の石を輸入するようになっていましたが当時の石材店の多くは「国産」として販売してきました。

これは会社側の指示であった場合が多く、営業マンは国産石だと疑いもせずに販売していた、、、かどうかは石材店によります。

そして平成に入ってから中国の石を輸入 するようになりました。

面白い事に中国には日本の石にそっくりな石があるんですよねえ。
大島はかなり似た石がありました。

その名も 新大島です。

産地偽装の実例

もう時効ですが昔は外国の石を国産としてバンバン販売してきたわけです。
もし今時産地偽装してバレたらおそらく廃業に追い込まれるでしょうね。

当時の営業マンは外国産の石を国産石だと言われても何の疑いもなく販売してきたと思います。昭和の終わりから平成のはじめくらいは石材店がウハウハ状態でしたから忙しくて疑う暇もなかったでしょう。

当時は自社で加工してる石材店も多く営業マンの仕事と言えば注文を取ってくるのではなく、四十九日や法要に合わせてお墓を建てる人たちに「間に合わない」ことを告げて怒られてくるのが仕事だったと聞きます。
需要に供給がおいついていかないんですよね。
自社で加工できなければ石材店として独立する事もできなかったわけです。

しかし平成に入って中国で加工できるようになってから異種業種からの参入が増えてあっという間に供給過剰になったわけです。

この時代も今も 墓石の原価を知らない営業マンは実に多かったと思います。

儲かりすぎてるのがバレたくない

儲かりすぎてる事がバレると社員が独立するので困る

理由はこの二つです。
なので社員が独立しようとすると邪魔をするわけです。

東京の大手の石材店の中には利益が90%もあるところがあるそうです。
しかし全て90%というわけではなくある条件が揃えばという場合だけです。

自社が単独で開発した民営霊園、指定石材店の寺院墓地がそれにあたると予想されます。
自社で開発して指定石材店が1社しかなければ「言値」ではないでしょうか?
そしてその霊園が交通の便が良く綺麗な霊園であれば…好きに出来ます。

墓石店が潰れるという理由は本業以外に手を出した、儲かりすぎて夜の街で遊び過ぎたとか、営業力が無い、という理由ぐらいで普通に営業してたら潰れる事はありません。

実は私はそこそこ大手の墓石店の中間管理職でしたが…原価は社長の言い値で騙されていました。

知ったのは…退職後です。

『儲かりすぎてる事がバレると社員が独立するので困る』からでしょう。

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